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サッカー漫画

フットボールネーション。歩き方から変えるということ。感想3話

今回は走り方についての話。

よく考えたら、正しい走り方や歩き方って改めて教わったことがないと思う。

「歩き方を教えるって、学校まで歩いてきてるよ、わかってる」と言われそうなのは私にだってわかります。

おそらく指導する学校の先生だって正しい走り方、負担をかけない歩き方を全員が学んでいるわけではないから仕方ない。

第3話

作品に登場する日本人選手の走るフォームが、「大腿四頭筋でももを持ち上げ」「頭を上下左右に大きく揺らしながら走る」ものだと指摘されます。(「」内セリフ、1巻P78から引用)

現実でもよくサッカー部の練習風景で、ももを高くあげながら移動するフォームを見かけたのでそれが正しい方法かと思っていたのですが効率的な体の動かし方ではないようです。(もちろんもも上げ練習をすることで体の可動範囲や瞬発力を高める効果はあるとおもいます)

外国のサッカー選手のダイジェスト動画を見たときに、頭や上半身はそれほど動いている印象はないのでやはりももうらを使って走っているのでしょう。

ふともも筋肉の前面を使って走るのは日本人に多いということなので、正しい走り方のフォームを学んでいないという問題が出てくるようです。

その原因として、明治時代に「手を大きく振ってふとももを直角に上げるような」行進系の歩き方が指導されたりしたことがあるのかと思います。

『身体の零度』と言う本にあったかと思うのですが、明治以前の日本人はそんなにきびきびあるいていなかったのではないかというんですね。

それを徴兵するときに困らないように、ということで行進ができるよう歩き方を小学生のときから教え込んだのですが、教える側は師範学校を出た教師であって身体の専門家ではありません。

組まれたカリキュラムを教えなくちゃいけないから行進に適した歩き方を教えていただけですから。

で、何がいいたいかといいますといわゆる「行進系」の歩き方をだらしなくして足を引きずって歩いていた私は、それほど早く走れませんでしたし靴底も変なすり減り方をしていました。

手のひらを体側面に向けて走れど走れど、前を駆け抜けていくクラスメイトには絶対追いつけなかったのです。

もし、「行進する時はこのフォーム、走るときはこのフォームの方が解剖学的に効率がいいよ」と教えてくれる指導者がいれば、骨格もそんなにゆがまず歩き方もおかしくならなかったのかなと今では思います。

まとめ

スピードが出にくいもも前走りの原因は、行進以外に歩き方を教わっていないことがあるのではないでしょうか。

あとのエピソードで「学校教育の行進が歩き方に影響している」と言われていますが、行進以外の正しい歩き方や骨格のゆがみを見抜ける教師が少ないのも一因と考えます。

なにせ私は大学時代に右手ばかりで重い荷物を持ち続けたので、体が右方向にものすごく傾いていました。

当時体育の授業を取っていましたが、教員からは何も指摘されなかったのでちょっと言ってくれたらよかったなという気持ちはあります。

スポーツの指導だけでなく、解剖学や医学的アプローチからスポーツや日常動作を見ていく流れになれば日本人の脚にまつわるトラブルも少なくなっていくかもしれませんね。

(いまだにスポーツは脳筋という考えがあるので。スポーツは科学だと思います)
フットボールネーション~千尋の視点。追いかけるのはボールじゃない
 

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